芝とダートで大きな違い
日本の競馬には、芝とダートの2種類のコースがありそれぞれで大きく違います。
芝はその名前の通りグリーンのターフを使った競走で、スピードが重視され日本では主流です。3歳馬が目指すクラシックレースも全て芝ですし、G1などのビッグレースもほぼ全てです。海外では発祥のヨーロッパも日本と同じで、オーストラリアや香港などもメインコースとなっています。競馬の世界においては、最も重要なコースと言えるでしょう。
日本のダートは、砂を敷き詰められたコースです。中央の競馬場では内側にコースが設けられており、スタンドからは遠い位置にあります。中央競馬ではメインから外れたコースですが、地方では逆にメインです。また北米でもメインとなっており、アメリカのクラシックやブリーダーズカップなどのビッグレースも行われています。
ただし北米のコースは日本とは違って、土です。日本では海から採取された砂を敷き詰めているのでパワーが重要ですが、アメリカは硬い土なのでパワーとともにスピードも重要になってきます。
このように同じダートコースでも違いがあるので、世界各国は同じ競馬でも特徴も別物です。特に大きく違うのは血統で、それぞれの地域により流行の種牡馬は全く違います。また現役の競走馬も国が変われば力を発揮できないことも多々あり、海外遠征の難しさの一つとなっています。こうした異なる点を理解しておくと、よりレースを楽しむことができるでしょう。